イボ(尋常性尤贅)
イボはウィルスが原因のため、うつります。
ちょっと触った程度ではうつりませんが手でいじったり、プールや浴場の床など皮膚が水分でふやけているときなどうつりやすいのです。家族ではうつりやすいでしょう。
免疫力が高ければ自然治癒もありえます。ヨクイニンの内服をすることもありますが、確実ではありません。拡がる前に早めに治療することをお勧めします。
よく自分でスピール膏を貼って治そうとしますが、スピール膏だけでは皮膚をふやかすためにかえってウィルスを周囲にばらまいてしまって、悪化の原因になることもあります。
治療
液体窒素による凍結療法
患部を凍結させて皮膚の熱伝達の違いによって、表皮を選択的に凍結させて一種の軽いやけど状態にしてウィルスを表皮の細胞ごと破壊していくものです。
水疱や血疱になるくらい強くすると、1〜2回でよくなりますが、弱いと何回もかかります。
仕事や行事を考慮して治療計画をたてましょう。1時間位前に、痛み止めを飲んでおくのも良いと思います。
子供さんの場合は痛いと前置きするとさせてくれないので、いきなり説明も無くひどいことをしたという印象を持つ家族の方もあり、医療過誤だと 言われてしまったこともありました(綺麗に治ったので、その後、ご理解 いただけましたが...)1回だけなら、子供は案外ケロッとしています。もう一度、することになっても2回目は10分の1程度なので、トラウマになったりすることはありません。
ブレオマイシンの局注
難治性のものは電気凝固や炭酸ガスレーザーによる治療が有効ですが、麻酔が必要です。
硝酸銀ペ-スト
爪囲のイボには有効な場合があります。
SADBE外用
有効な抗ウイルス剤の出現が待たれます。