円形脱毛症
髪の毛が円形に突然に抜ける病気で一時的なもので、2~3個までの軽症なものは、多くの例で治癒しますので心配しないでください。
重症の人は、髪の毛だけでなく眉毛、体毛まで抜けてしまうことがあります。さらに、爪が変形してしまう人もいます。治療にも抵抗性のことが多いです。
最近の説では、病因としては、ストレスよりも自己免疫疾患、つまり自分の毛母を自分のリンパ球が、攻撃してしまう為に毛が脱毛しまうとされています。攻撃の引き金の一つにストレスが、関係している可能性はあります。
治療
外用は、液体のステロイド(頭皮は皮膚が厚いので副作用は余り心配しないでください)とフロジン(血行を良くする外用薬で、発汗や動悸がすることがありますが、心配有りません)同じ部位に外用するので使用するので、最初から混ぜてしまって外用すると簡単です。
内服は、セファランチン(タマサキツヅラフジより抽出されたビスコクラウリン型アルカロイドの一種、漢方薬ではありませんが同様のものと考えていいと思います)の粉薬です。また、生えにくいものはステロイドの局注が効果がありますが、あまり広範囲の場合は使えません。
重症で急速に進行するときはステロイドや、免疫抑制剤の内服、PUVA療法、ドライアイスや液体窒素による凍結療法、特殊な薬による感作療法(局所免疫療法)が有効なこともあります。
局所免疫療法は、かぶれを起こす特殊な薬品(SADBE、DPCPなど)を脱毛部に塗って、弱いかぶれの皮膚炎を繰り返し起こさせる治療法です。現在最も有効な円形脱毛症の治療法です。難治な場合でもかなり有効ですが、中止すると再び脱毛し、治療を繰り返し何年も行うこともあります。小児の全頭型や全身型では、この治療も効きにくい傾向があります。
副作用として、人によってはひどいかぶれが起きることがあるので注意を要します。薬品の濃度や塗り方が大切ですので、専門医にしてもらうべき治療です。
また、重症の人や、治療に抵抗する人は自己免疫疾患を伴っていることがあります。例えば、甲状腺疾患や膠原病、または梅毒を伴っていることがありますのでスクリーニングとして血液検査をします。
最初は少し、まばらに発毛したり白毛が生えたりしますが、どちらも治療が効果がでていますので、髪の毛が伸びるには時間がかかりますので、心配しないで治療を続けてください。
