マダニ
皮膚に突然黒色の腫瘤が出現して、驚いて来院されますが、悪性黒色腫ではありません。真ダニは体長2mmから7mmに達する大型のダニですが人や鳥獣に寄生して吸血するので、黒く見えます。
問題になるのはライム病という感染症です。
これは真ダニにボレリアというスピロヘータの一種が感染している場合に起こってきます。このライム病は刺されてから数日から数週で慢性遊走性紅斑といって環状の紅斑が生じたり、数週から数カ月後に多発性の紅斑やリンパ球腫が生じたり、数カ月から数年後に慢性関節炎や神経、循環器症状が見られるようになります。
真ダニに刺された後、刺し口を中心に輪になった紅斑がみられたら本症を疑います。
最終的な診断はダニに刺された後4週間後に血液検査で抗ボレリア抗体が陽性に出るかどうかで分かります。
治療
虫体をむしり取っただけでは不十分で、中退に局所麻酔剤を注射して殺してしまうのが簡単です。無理に取ると皮膚内にダニの一部が残存し異物反応や感染症をおこしてきます。
ライム病では、ペニシリン系かテトラサイクリン系の抗生物質が有効です。
